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※本稿は、株式会社レコ 梶本幸治(不動産業専門コンサルタント)による見解・著作です。

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行政文章開示請求から文章作成法まで、登記受付帳DMの手順公開

登記受付帳(相続)DMは、全ての不動産会社が「集客に欠かせない施策だ」と思っていたのですか?
いいえ、施策の価値は手法そのものではなく、向き合い方で決まります。同じDMでも、覚悟をもってやり切った会社には武器となり、安易に扱った会社には単なるノイズで終わったのです。評価の差は努力の差の裏返しです。
登記受付帳(相続)DMで成功する会社と失敗する会社の大きな違いは何だったのですか?
違いは技術ではなく思想です。内製か外注かという形式ではなく、「自分事としてやり切るかどうか」がすべてを分けました。現場に踏み込み、即応し、配慮し切った会社だけが成果を手繰り寄せたのです。
登記受付帳(相続)DMの送付先はどのように取得していたのですか?
送付先の取得方法は単なる手段にすぎません。本質は、そこにどれだけの覚悟と執着を注げるかです。自ら足を運び、時間を投じ、精度を高める。その積み重ねを厭わない会社だけが、この施策を成立させていたのです。

2026年(令和8年)101日から送付がほぼ不可能になった登記受付帳(相続)DMですが、「登記受付帳(相続)DMができなくなることは大きな痛手だ」という不動産会社がいると思えば、「まぁ、登記受付帳(相続)DMなんて、ほとんど反響がなかったし、できなくなっても何の問題もない」とおっしゃる不動産会社もいます。

なぜ、同じ手法であるにもかかわらず、不動産会社によってこんなにも受け止め方が違うのでしょうか。

困る、困らない。

正直に言えば、私はどちらの言い分も、よく分かります。では、その違いはどこから生まれたものなのでしょう。

その答えは、不動産会社の登記受付帳(相続)DMに対する取り組み方の違いだと私は思っています。

「登記受付帳(相続)DMなんて、できなくなっても何の問題もない」との感想を抱いている不動産会社の多くは、自ら法務局へ足を運んで行政文書開示請求を行うようなことはしていなかったのではないでしょうか。

自ら汗をかくことなく、名簿業者や不動産調査会社から登記受付帳(相続)DMの送付先リストを購入し、そのリストに対してDMを送付しておられた不動産会社の多くが、「登記受付帳(相続)DMは効果がなかった(もしくは効果が薄かった)」との印象をもっておられるようです。

集客の手間をアウトソーシングと言えば格好いいですが、要は手抜きをして楽に儲けるつもりが、あまりうまくいかなかったのでしょう。

では、登記受付帳(相続)DMで反響を取っていた不動産会社は、どのような取り組みを行っていたのかをご紹介します。

もちろん、2026年(令和8年)101日から送付がほぼ不可能になった手法ですから、いまさらしっかりと研究する必要はありませんが、「集客に本気で取り組む」とはどういうことかの具体例としてご覧いただければ嬉しいです。

行政文書開示請求からDM作成、送付までの流れは以下の通りです。

1.各都道府県法務局の本局へ出向き、窓口で行政文書開示請求を申請。

2.申請から約34週間後に法務局本局から、登記受付帳が準備できたとの連絡が入る。

3.連絡が来た当日、法務局本局へ登記受付帳を取りに行く。

4.取得した登記受付帳を基に、ダイレクトメールの制作を開始。

5.法務局から連絡が来た翌々日の朝一番にはダイレクトメールを送付する。

6.このスケジュールで実施できない場合、その回のダイレクトメール送付は断念する。

その他、登記受付帳(相続)DMでは次のようなことにも留意して実施していました。

調査会社からリストを買っていたのでは、スピードの面などで競合他社に後れを取る。

登記受付帳(相続)DMのクレームは、DM関係のクレームの中でも特に強い。相続人様へは格別の配慮を要する。

ここまで細かい作業を行い、相続人様に対する配慮も尽くしたうえでの反響歩留まりは次の通りでした。

【登記受付帳(相続)DMの反響率・相談率・媒介受託率】

反響1件獲得に必要な件数:有効送付件数 18.58

相談1件獲得に必要な件数:有効送付件数 49.78

受託1件獲得に必要な件数:有効送付件数 110.28

世間からは「相続登記後に送られてくる謎のDM」として、やや気味悪がられていた登記受付帳(相続)DMですから、実施不可能となることは致し方ないように思います。

しかし今後、登記受付帳(相続)DM以外の集客に関しても、まめに丁寧に行うことは大切です。

アウトソーシングしていい業務と、内製化すべき業務の線引きを間違えないようにしてください。

アウトソーシングしていい仕事と、自分でやらなければならない仕事。

その線引きを間違えた会社から、順に消えていくのかも知れません。

今回は自戒の念も込めて、登記受付帳(相続)DMを取り上げてみました。

梶本理論15

登記受付帳(相続)DMの成否をわけたもの

不動産集客における成果とは、手法の優劣ではなく、取り組む姿勢の差によって規定されるものである。登記受付帳(相続)DMに象徴されるように、同一の施策でも、内製化し、即応し、相手への配慮を尽くした会社のみが成果を生み出してきた。外注や模倣に依存し、本質への関与を避けた瞬間、その施策は機能を失う。すなわち、集客とは「何をやるか」ではなく「どう向き合うか」で決まる営みである。

梶本幸治

執筆・編集

株式会社レコ 不動産業専門コンサルタント 梶本幸治

本稿は、株式会社レコ 梶本幸治が不動産売買仲介の仕入れ営業・販売戦略などについて独自の思想と実務経験に基づき執筆した著作です。

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私が梶本です!

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私は不動産業界一筋に30年近く携わってきました。大手仲介会社で現場経験を積み、その後コンサルティング会社を設立。これまで全国の不動産会社に対して、集客や仕入れ、営業力強化、人材育成の支援を行ってきました。現場で培った実践知をもとに、「理論より実践、成果につながる仕組みづくり」を大切にしながら、不動産会社の成長を全力でサポートしています。

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