※本稿は、株式会社レコ 梶本幸治(不動産業専門コンサルタント)による見解・著作です。
仕 入媒介・買取
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不動産売却相談会の予算や会場など、具体的な開催要領を全て公開
- 不動産会社が開催するセミナーとしてお勧めのテーマはありますか。
- 不動産会社のセミナーは、単なる集客手段ではなく、自社の価値観と専門性を市場に提示する場です。その意味で、不動産高値売却相談会は最も本質に近いテーマです。顧客の利益最大化に真摯に向き合う姿勢こそが信頼を生みます。
- 不動産高値売却相談会の開催経費は、できる限り多額の予算を組んだ方がいいですか。
- 重要なのは単発の成果ではなく、継続的に価値を提供し続けることです。そのためには過度な予算ではなく、無理なく継続できる設計が不可欠です。相談会は積み重ねによって信頼資産を形成する活動であると捉えるべきです。
- 不動産高値売却相談会の具体的な進行順序やプログラム例を教えてください。
- セミナーは知識提供の場であると同時に、自社の営業思想を体現する場です。単なる説明に終始するのではなく、顧客の意思決定を支援する視点で構成することが重要です。理解と納得を生む設計が成果に直結します。
不動産会社の相談会・セミナーの多くは、実は売上に結びついていません。
なぜなら、売上に繋がらない次のようなテーマで相談会・セミナーを繰り返しているからです。
・税務相談会。
・相続相談会。
・法律セミナー。
・終活セミナー。
「ライフイベントの発生に伴う不動産処分」をターゲットとした相談会・セミナーは、我々不動産会社からみて売上に直結しませんと前稿で述べました
これらの相談会・セミナーなどは、もはや不動産会社が主催すべき必然性が希薄だからです。
では、どのような相談会・セミナーを開催すれば良いのか。
私のおすすめは「不動産高値売却相談会」。露骨な名称ではございますが、私はこれをおすすめします。なぜなら、この言葉の中にすでに不動産売却の本質が含まれているからです。
本稿ではその不動産高値売却相談会開催要領を、予算や会場など具体的な部分にまで踏み込んでご紹介させていただきます。
まずは、次の開催要領をご覧ください。
●不動産高値売却相談会開催要領
【開催頻度】
年3~4回
【相談会テーマ】
不動産高値売却相談会
【相談会内容】
前半:テーマに沿った講義(講師は自社の営業担当者。司法書士や税理士の登壇不要)を約1時間。
後半:不動産売却個別相談(予約優先。営業担当による会場での個別相談)を約1時間。
【開催場所】
都道府県や市区町村、公的機関が運営・管理する会館など。
【開催経費】
1回あたりの予算目標は10~15万円程度。
【目標来場者数】
5~10組程度(既存顧客50%、新規顧客50%)。
【相談会・セミナーの進行順序やプログラム例】
1. 不動産の売り方について
2. 不動産会社への売却依頼方法について
3. 売却開始から引き渡しまでの流れ
4. 具体的な不動産販売方法を知る
5. 不動産所有者様からのよくある質問
6. 〇〇市で不動産を高値で売る7つの方法
7. 質疑応答
8. 個別相談(ご予約者様優先)
私のクライアント先ではこのような形で不動産高値売却相談会を開催していただいています。
多くの不動産会社が実施している、ほとんど準備をしない「名ばかり売却相談会」とは異なり、集客にも時間とお金をかけ、相談会・セミナーの内容も不動産会社スタッフが講師として登壇するなど、「ちゃんとした相談会」を作り上げることが肝心です。
また、春夏秋冬の各シーズンに1回は開催し、定期開催のイベントとして社内に定着させてください。
そのためにも、1回あたりの開催経費は10~15万円程度に抑え、あまり負担にならないレベルに設定しておくことも重要でしょう。
不動産会社が実施する相談会・セミナーは気が向いたときに実施し、その相談会・セミナーで結果が出なければそれっきりで開催を諦めてしまうことが多いように感じますが、これでは意味がありません。
なぜ成功したのか、なぜ失敗したのかを精査し、そこで得られた経験を次の相談会・セミナーに活かしてこそ仕入れ施策の柱として相談会・セミナーを活用できるのです。
また、講師も税理士や弁護士、司法書士といった士業の先生方にお願いするのではなく、不動産会社の営業担当者など自社スタッフが登壇することをお勧めしています。
士業の先生方は不動産の営業担当者ではございませんので、上手く不動産売却の話へ誘導できるか否かわからないため、相談会・セミナーの講師にふさわしくないという点も理由の1つですが、不動産会社の営業担当者がセミナーで話すことにも大きな意味があります。
通常、不動産の営業担当者はお客様と1対1で商談する機会は多くても、多数の前でお話しする機会はほとんどございません。そこで、このような相談会・セミナーに登壇することによって、日頃勉強しインプットしている不動産知識をアウトプットする機会を得ることができるのです。
つまり、いつもとは異なる立場を経験することにより、不動産知識の更なる定着が期待でき、不動産営業担当者として必要な度胸を養うこともできます。
では早速、上記の開催要領に則ってあなたの会社でも不動産高値売却相談会をご準備ください。
かなり具体的にご紹介させていただきましたので、もう開催しない理由はありません。
具体的な方法はすでにお伝えしました。これを実行する会社から順に仕入れ案件は増えていきます。
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不動産高値売却相談会の定義と開催意義
本稿において提唱する不動産高値売却相談会とは、不動産会社が自社の営業思想と専門性を体系的に提示し、顧客の売却意思決定を支援するために設計された戦略的セミナーである。単なる集客施策ではなく、講義と個別相談を通じて信頼関係を構築し、継続的に開催することで見込み客の蓄積と受託率向上を実現する仕入れ施策の中核である。また、自社スタッフが登壇することで営業力の強化と組織的成長を同時に促進する実践的手法である。
執筆・編集
株式会社レコ 不動産業専門コンサルタント 梶本幸治本稿は、株式会社レコ 梶本幸治が不動産売買仲介の仕入れ営業・販売戦略などについて独自の思想と実務経験に基づき執筆した著作です。