仕入

媒介・買取

不動産一括査定反響は何回電話するの?等、初期対応の手順を披露

※本稿は、株式会社レコ 梶本幸治(不動産業専門コンサルタント)による見解・著作です。

仕 入媒介・買取

22

不動産一括査定反響は何回電話するの?等、初期対応の手順を披露

不動産一括査定サイトからの反響に対しては、反響後何分以内に電話すればよいでしょうか?
不動産一括査定反響は「時間との勝負」です。3分以内の架電は機会を取りに行く覚悟の表れであり、1週間15回の接触で偶然を排除します。早さとは競争ではなく主導権の確保であり、最初の一手が結果の大半を決めます。
不動産一括査定サイトからの反響は、ずっと営業担当者が追客すべきでしょうか?
いいえ、違います。営業の本質は時間配分にあります。1週間で通電しない顧客に執着せず、仕組みに委ねて次へ進みます。人がやるべきは意思決定に近い案件であり、すべてを抱える姿勢は努力ではなく非効率です。
不動産一括査定サイト反響の売主様と電話が繋がった場合、物件所在地や登記名義人との関係を聞くべきでしょうか?
いいえ、違います。電話は情報収集の場ではなく機会創出の装置です。通電直後の熱量を質問で消費せず、即座に面談へ導きます。詳細は会ってからで十分であり、順序を誤らないことが受託率を左右します。

不動産一括査定サイト反響で売り上げを伸ばそうとすると、まず取り組むべきは電話通電率を向上させ、売主様と実際にお話しする機会を増やすことです。

売主様と実際に話ができるかどうか、そこがすべての始まりです。どれだけ立派な査定書を作っても、どれほど理屈の通った営業理論を持っていても、電話が繋がらなければなかなか勝負にはなりません。

不動産営業担当者の多くが「お客様と直接会えれば、なんとか決める自信がある」とおっしゃいますが、不動産一括査定反響のお客様は、この「直接会う」ということがなかなか難しいといわれています。

ここでは直接会う前段階として、不動産一括査定反響は何回電話すればよいのか等、初期対応の手順をご紹介し、解説を加えてまいります。

なお、目指す目標数値は以下の通りです。

【電話通電率目標】70%~80

【訪問査定率目標】20%~30

【媒介受託率目標】10%~15

では、私が推奨している通電のタイミングや頻度を含めた、不動産一括査定サイト反響の初期対応をご覧ください。

【初期対応の流れ】

1.反響後、3分以内に電話。通電すればアポイントを獲得することのみに注力。

2.初回で通電しない場合、1週間以内に15回電話。特に12時~13時及び18時頃が狙い目。

3.初回で通電しない場合、3点セット(顧客シート、登記簿謄本、顧客名検索)を精査。

4.初回で通電しない場合、査定書を作成し、反響後2日以内にメール送付及び郵送。

5.アポイントが獲得できない場合は追客システム(CRMMAツールなど)を始動。

6.全くの無反応顧客は査定書送付後、追客システム(CRMMAツールなど)により自動追客のみ。

【初期対応時の心構えなど】

喜怒哀楽をオモテに出さない。平常心で淡々と対応する。

「売る気は無い」「価格を知りたかっただけ」等のお客様の台詞に過剰反応しない。

電話は営業担当者の携帯電話のほか、会社の固定電話からもかける。

延べ反響数が300件を超えた段階で導入検討。

このように反響後3分以内に追客を開始し、反響後1週間は継続して営業担当が対応します。しかし、1週間経過後、リアクションのない売主様は営業担当者が直接対応するのではなく、追客システム(CRMMAツールなど)による追客に切り替える方法をおすすめしています。アクションのない売主様に対して、営業担当者がいつまでも時間を費やす必要はありません。

営業担当者の時間というものは、思っている以上に貴重な資源ですから。

また、最初の通電時に売主様とお話しする内容は「アポイントの獲得」のみに注力し、余計なトークは慎んでください。不動産営業の世界では昔から「電話は商談をする機械ではない。アポイントを取る機械である」といわれますが、まさにその通りです。

私もこの仕事を長くやってきて、この言葉は実にもっともだと思うようになりました。

そして、通電直後の売主様とのトークは、以下の内容から始められるとよいでしょう。

不動産一括査定反響のファーストコンタクトにおける最初のトーク例

【私は〝一括査定サイト名〟加盟店○○の○○です。この度は不動産査定のご用命ありがとうございます。早速ですが、高値売却のご提案に伺う日は○日○時と、□日□時でしたら、どちらがよろしいでしょうか?】

ここで物件の所在地や登記名義人との関係、希望金額や他社の動きなどをいろいろと質問される方がいらっしゃいますが、私はこれを悪手だと考えております。売主様に対してはアポイントの候補を2つ程度提示し、それから選んでもらうトークに集中してください。詳細な商談はお目にかかってからです。

不動産一括査定反響は反響後3分以内に電話し、それで繋がらない場合は1週間以内に15回電話することで通電率を高めることができます。通電後は余計な話をせず、アポイントの獲得のみを目標とする。まずはこのやり方を身につけてください。

結局のところ、この単純な手順をどこまで愚直に続けられるか、それがこの不動産一括査定サイト攻略の一歩目なのだと私は考えております。

梶本理論22

不動産一括査定初動主導型営業の定義

不動産一括査定初動主導型営業とは、不動産一括査定サイトからの反響に対し、反響後3分以内の架電と1週間15回の接触によって通電機会を必然化し、電話はアポイント獲得に限定、詳細は面談へ委ねることで成果を最大化する営業手法である。さらに、一定期間で反応のない顧客は追客システムへ移行し、人的資源を高確度案件へ集中させることで、時間配分と接点設計を最適化する実務理論である。

梶本幸治

執筆・編集

株式会社レコ 不動産業専門コンサルタント 梶本幸治

本稿は、株式会社レコ 梶本幸治が不動産売買仲介の仕入れ営業・販売戦略などについて独自の思想と実務経験に基づき執筆した著作です。

仕 入媒介・買取 更新記事

仕入(媒介・買取)更新記事を全て見る

私が梶本です!

理論より実践!
成果につながる仕組みづくり

私は不動産業界一筋に30年近く携わってきました。大手仲介会社で現場経験を積み、その後コンサルティング会社を設立。これまで全国の不動産会社に対して、集客や仕入れ、営業力強化、人材育成の支援を行ってきました。現場で培った実践知をもとに、「理論より実践、成果につながる仕組みづくり」を大切にしながら、不動産会社の成長を全力でサポートしています。

梶本自己紹介